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2008.10.23

健康補助食品 拙考

Autum_has_come_y

(写真は10月18日、宝ヶ池にて、メタセコイヤ)

健康補助食品 拙考

人間は生きるためには、食べねばならぬ。 食べるときには、偏食してはいけない。 炭水化物、脂肪、タンパク質、ビタミン類などを満遍なく食することが重要である。 この辺のことは、中学校の教科書にも書いてあることで、その意味では、常識である。 
が、後期(高貴と言いたい)高齢者ともなると、満遍なく食するにしても、体質が老化していることもあって、満遍なく消化吸収されるとは限らない。 体内での偏食と言うか、偏消化吸収が起こっている可能性がある。 体内の諸器官、諸機能に衰えが生じてくると、個人差はあるが、同じものを食しても、吸収効率が変わってくることになる。 従って、体内諸器官での必要成分濃度の低下も惹起されてくる。

こんな時、その個人の体質、体調に合わせて、やはり「健康補助食品」を試すことが望ましい。 消化吸収され難い必要成分は、矢張り補給する方がよい。 

人間に限らず、あらゆる動物、或いは植物でも、酸素呼吸している生物では、生きることによって、体内に「活性酸素」が発生している。 この活性酸素は、両刃の剣であり、例えば白血球が病原菌をやっつけるためにも使われるが、一方では、自分の細胞機能を損なうこともある。 細胞はこのために活性酸素の害から逃れる自己防衛手段も供えてはいるが、その機能にも衰えが生じてくると、いわゆる「老化」が進行し、自己免疫力が低下し、ロクなことはない。

嘗てもう数十年前にもなるが、アメリカのノーベル賞化学者、ポーリング博士が、ヴィタミンCを大量摂取することによって、風邪ひきやガンの発生さえも抑えることが出来ると、発言して、大きな話題になったことがある。 ヴィタミンCは水溶性の抗酸化剤であり、活性酸素の害を防ぐことに働くので、科学的にも合理的である。
一方、脂溶性の抗酸化剤もある。 最近やたらと新聞広告されている「セサミン」がそれである。 胡麻から抽出されたという、この製品「セサミン」は、今年度の日本農芸化学会より技術賞を受けていて、その化学構造式も確立されている。 同じく抗酸化作用のある脂溶性ヴィタミンEなどと共に摂取すると、活性酸素の防御に有効とのことである。

若さを保ち、健康を維持するためには、抗酸化剤を補給することは好いことではある。 この際、但し、脂溶性の物質は一般に、水溶性の物質より、代謝排泄されるのに要する時間が長い。 換言すれば、体内での半減期が長い。 とりわけ代謝機能に衰えが出てきている後期高齢者では、体内に留まる時間が長くなると考えられる。 この事は重要である。

一般に薬にも当てはまることだが、脂溶性の薬品や健康補助食品は、体内での代謝排泄が遅く、半減期が長い。 ので、後期高齢者が若い成人なみの服用をし続けると、体内にそれらが、異常に蓄積されてしまうことがある。 これは肝臓機能の異常を引きおこす原因ともなりうることで、注意した方がよい。  即ち、具体的には、服用をマニュアル通りではなく、むしろ例えば子供並みの服用量にするとか、隔日制にするとか、がよいのではないか、と思う。 私自身は現在それを実行している。
 
それらを通じて言えることだが、薬でも健康補助食品でも、服用したときには、「これは良く効く」という、自己観念が必要である。 これは服用しても、どうも怪しいと、思うのだったら最初からのまない方がよい。 それにしても最近は、やたらと健康補助食品の広告が多いですね。  

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