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2008.07.18

こえびそう

Koebisou1

今は昔、1931年(昭和6年)に、メキシコ原産の「こえびそう」が、我が国に、渡来した。 この年は、私、ほのぼのの生まれた年でもあるので、一つの記念事業と、自分で勝手に思いこんでいる。
こえびそう(小海老草)の学名は、Beloperone guttata で、そのまま発音すると、「ベロベロネ グッタッタ」と、いささか酔っぱらい風である。 が、その花はこの酷暑の中でも、シャンとしていて、私は好きである。

我々が松江に住んでいた頃、さる知人からこの花の小鉢を分けていただいた。 冬になって、落葉してしまうと、全くみすぼらしい、「線香花火」のような細い茎だけが残る。 この花はこれでおしまいかと、思いやすいが、決してそうではない。 その細い枝を挿し木すると、根付いて、翌年また花を咲かせる。 鉢から全体を取り出して、その盛り上がっているような細い根を、適当に根切りして新しい鉢に植え替えてやると、大抵は翌年の4月頃から、長いときは10月頃まで、連日花を咲かせ続ける。 暑さには強い。 灌水はしてやらねばならないが、虫は滅多に付かない。 虫害に対してこの「こえびそう」は、何かしらの自衛策を持っているのだろう。 植物生理学的には面白い研究材料である。 

またこの花の出来具合を観察すると、植物の花とは、葉から変化していったものだ、と言うことを気づかせてくれる。   

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2008.07.16

糺の森

Tadasunomoririver

今は昔、京都一中(後に洛北高校)に通うとき、私はエイデンの出町柳まで電車で行き、そこから北へ遡る形で、通学した。 当然その道は、下鴨神社の参道、糺の森の中を通る道である。 広葉樹の多いこの参道は、四季それぞれの色彩が美しい。 当時は、下鴨神社は今のように、世界遺産に登録されているわけでもなく、威厳はあるが、普通の京都の古い神社という雰囲気であった。 とりわけ参道には独特の雰囲気があった。 
この糺の森の道を早朝に通るとき、当時必ず、婦人警官の女性とすれ違った。 婦人警官は、当時は、珍しい存在で、その制服姿には、バンガラ学生だった私はある種の憧憬を感じていた。 私の父なんかは、「婦人警官は、体も丈夫だし、躾も出来ているだろうから、嫁さんには好いと思うよ」なんて、冗談でもなく私に話していたことがあった。

糺の森の中には、多くのせせらぎがある。 何故かしら、奈良の小川と言われるせせらぎもある。 深い広葉樹林からなる糺の森を流れるせせらぎは、夏はそのまま納涼の場ともなるが、昔はともかく、今は立入禁止になっている。 写真は「瀬見の小川」で、日本新薬(株)の「京」より一部編集して再掲させていただいた。

                                        

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2008.07.09

セカンド オピニオン (その後の話し)

セカンド オピニオン (その後の話し)

セカンド オピニオンの先生から、「これは治ります」との言葉に、欣喜雀躍して、帰宅し、先生から言われた指示通り、「利尿剤の服用中止」などを実行した。 この両脚の浮腫は「血栓性静脈炎」との判断があったからである。 だめ押しに、先生の紹介を得て、さる大病院で、造影剤を注入後、下腹部両脚部の超精密CTスキャンを受けて、調べてもらった。 

が、結論的に、体の何処にも、血栓らしきものはなく(これは朗報である)、結局今の両脚の浮腫は「リンパ浮腫」である(これは凶報である)、との結論になった。 リンパ浮腫という症状は、既にして、「心臓血管外科」とりわけ先生ご専門の静脈瘤手術とは、一線を画するものである。 

インターネットで、「リンパ浮腫」の項目を調べると、実にいろいろな情報が記載されている。 その中の一つに、リンパ浮腫では、原則的には利尿剤は利用しない、との項目があった。 ので、その後も、2週間以上、利尿剤の服用を中止していた。

その間、体重は異常に増え、自力歩行が困難な状態になってきた。 丁度、心不全関係の薬なども無くなってきたので、いつもの掛かり付けの 医師に連絡して、胸部レントゲン、血液検査、尿検査等々、精密に診察していただいた。 驚いたことに、あれほど皆無だった、肺にまた水が溜まりかけていた。 このままでは、肺水腫の再発である。 血液像も悪化してきている様子だった。 心不全も進行していた(BNPの値上昇)。

急遽、ファーストオピニオンに戻り、即日また、利尿剤の服用開始となった。 40mgのフロセミドの服用で、実に実に驚くほどの排尿があった。 両脚の浮腫の状況には目立った変化は見られないが、体が軽くなり、動きが軽快になった。 体が軽くなると、心も軽くなる。 今まで、うつむき加減であった目線が上を向くようになった。

考えてみるに、医師の判断というのも、とりわけ外来の場合は、直感それも正しい直感が要求されるのだから、本当に難しく大変な仕事である。 患者にとっては、医師の言葉は、多くの場合、「救い」の言葉として受け取るのだけれども、同時にまた、自らも厳しく現実に対処する「自己責任」が要求されねばならないのである。 

インターネットで見る情報も、これらはあくまでも一般論であって、決してその人個人に適応するとは限らないのである。 私の場合、以前から心不全症状は軽癒していたとはいえ、それが存在していたことは事実なのだから、決して、「リンパ浮腫」では、利尿剤は用いないと言う原則論は、私には該当しなかったのである。

最後に、紹介しておきたい。 これまで見てきた多くの「リンパ浮腫」のホームページでは、「リンパ浮腫」は不治の症状であって、病気ではないので、保険の対象にはならない、との冷徹な言葉があった。 が、今年4月から、「リンパ浮腫に関する保険適応が決定」の記事が下記のホームページに記載されている。

    http://www.lymph-info.com/

リンパ浮腫の患者の交流の場もあり、建設的なページである。 老生も早速、会員登録を完了した。 また、この場で、発言し、多くの体験者から、有益な情報を得たいものと思っている。 そして近い将来、不治の病気「リンパ浮腫」が、治療可能な症状になることを祈って止まない。 

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