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2008.06.25

セカンド オピニオン

セカンド オピニオン

およそ世間の物事には裏と表があり、 同じ事象にも、見解を異にする人が多い。 私の嫌いな政治の世界では、これが日常茶飯事であり、それだけに話題が多い。

これが一旦「病気」の世界になると、ここでも、その個人個人によって異なる「病気」の診察、検査をいったい何処の「科」で受診したらよいのか、迷うことが多い。 それだけに総合病院では、「総合診療科」などを設けているところもある。 ここで、それならこれは内科 これは直ぐに外科、 これは整形外科でしょう、と判断される。


しかし例えば内科でも範囲が広く、それだけに、なかなかその病気ピッタシの専門医に診てもらえる機会は、むしろ少ないのが現状である。 それでも医師は担当となった以上は、真面目に一生懸命、勉強し、研究し、治療計画を立て、コンファレンスでの議論を経て、患者に「治療」を施行していく。 物凄い努力と決断がいる仕事である。 もし、治療方針が間違っておれば、患者を治癒するどころか、患者を苦しめてしまうことになる。

患者が自分が受けている治療に疑問を持つようになると、「病気」は好くなるどころか、益々悪くなることが多い。 患者と医師の間で、最も大事なことは、お互いの信頼関係であるからである。 医師が患者の思考・態度に疑問を持ち、患者が医師のすることに疑問を持ってくるようでは、病院はまともに機能することは出来ない。

私がまだ学生自分、60年近く前、当時は、医師はエリート意識が強烈で、私達友達に向かっても、 「患者は医師の言うことだけを聞いて居ればよいんだ」 なんて放言してしている医師見習いの友人がいた。 あの頃、日本医師会そのものも、厚生省をも見下しているほどだった(今でも?)。
が、今現在、世界は変わり、インターネットの世界となった。 医学情報、薬品情報、病気情報、病院情報、クリニック情報、いろいろの情報検索が可能である。 勿論、情報の全てが、完全に正しいとは限らないから、自分自身もそれなりに努力検討、勉学しなければならないが、誰しも自分の病気のことともなると、熱心に勉強するものである。 また実際、ある程度の予備知識があれば、自分の病気が何なのか、およその見当はつけることが出来る。

医師が大学教育課程で、習ってきた 「教科書記載通り」 の病気を持った患者に、当日、たまたま当たればいいが、大抵の場合は病はそんなに簡単でないことが多い。 それでも一応、医師は、マニュアルに従って、検査をし、その結果を見て、マニュアルに書いてあるような判断をしていくのだろうが、検査結果の数値というものも、あくまでも統計的なものであり、標準的なものなのだから、決してその人個人の「真情」とは理解しない方が、本当は正しい。 

実際検査の数値というものは、血圧測定と一緒で、時々刻々に変わるものだと、理解した方が好いぐらいである。 検査結果の数値は勿論、重要な情報であることには間違いないが、余り、数値に拘る医師は、本当は良くない医師である。 矢張り、数値もさることながら、患者の真情が理解できる医師が優れている、と思う。

昔と違って「病気」そのものの種類が多くなり、単純に分類できないぐらいだから、医師たる者も、守備範囲を広げすぎることは不可能である。  

こんな時、大事なことは、「セカンド オピニオン」である。 最近では、医師自身も、それを薦める傾向がある。 これまで行き詰まっていた病気の治療が、これで治癒への道が開かれることも少なくない、のが現実である。 病院や医師の本当の目的は、研究や病状のデーターの集積ではなく、「病気」の治療、そのものであるから、その目的のためには、セカンド オピニオン の推進を図るべきである。 
ただ現在の日本では患者の立場としては、或いは、今世話になっている医師に向かって、「セカンド オピニオン」として、他の医師の診察を受けたい、と申し出ることは、人情的には言い憎いことである。 「それでは私の治療は止めますから 一旦 退院してください」とか、或いは、「転院してください」と宣告されるおそれが充分にあるからである。

そうではなくて一つのより前向きな、社会的風潮として、より好意的に、より積極的に、この「セカンド オピニオン」の風潮が医療の世界にも広がることを期待したい。

末筆ながら、私事の「セカンド オピニオン」の例を挙げてみたい。 

これまでにも、何度も述べてきたように、今の私の両脚は、原因不明の病因で、腫れあがっている。 とりわけ、夕方から、夜にかけてが非道い。 歩行困難となる。 これまでの内科の医師は、矢張り、脚に溜まった水は、利尿剤の大量服用で、排尿するに如かず、との方針で 徒に利尿剤の増量服用と水分摂取制限を薦めた。  そして私も、その方針を真面目に、まじめに守ってきた。 が、病状は、一向に改善されることはなかった。 私は利尿剤の、脚の腫れに対する効果に疑問を持ち始めていた。

ある日、インターネットで、調査していると、私のこの病状は、内科ではなく、「心臓血管外科」の課題である、との記述を見つけた。 現在の京大心臓血管外科は、全く機能していないので(大学さんは何時までこの状態で放置しておくのだろう?!)、友人の医師に現状を訴えたところ、セカンド オピニオンとして、京都のさる「心臓血管外科クリニック」を紹介してくださった。 診察日、当日、私は今までの病歴、最近の検査データーなどを持参し、面談し、両脚の腫れ具合を見せた。 先生は、さすが心臓血管外科のベテラン先生であるだけに、この様な症状は今までも何回か経験されていたのか、「これは治ります」と、明快に、大きな声で仰ってくださった。 その後、両脚のエコー検査、心エコー検査を受けたが、丁寧な説明の後、これらのデーターに基づき、次の吃驚するような 指示 を提示されたのだった。

1.利尿剤の服用は、即日全て完全中止。 
2.水分を毎日、1リットルは摂ること。
3.
弾性ストッキングをつけて、横臥静養ではなく、ふくらはぎ筋肉の運動を、四六時中すること。

これらは正に、これまでの治療方針を180度、変換するものであった。 

ただこの先生の言葉のお蔭で、私達二人は、長い夜が明けていくような、浮き浮きした気持ちで帰途につくことが出来た。 現在も、私の両脚には、弾性ストッキングはつけられ、ふくらはぎは、貧乏揺すりのように、頻繁に動かされている。 次の診察日が楽しみである。

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2008.06.21

梅雨時の呟き

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(写真は松江市、月照寺にて。 澤様より提供されたものです)

病床日記(その1)      平成20年6月20日

今日も午後から夕方にかけて、そして夜にと、両脚の下肢部が腫れあがってくる。 それは単なる「むくみ」などという域のものではない。 昼間、時によって、少し歩きが過ぎた時なんかは、両脚が発熱し、太股の方まで腫れが上がってくる。 だから、自宅療養は殆ど横臥するようにしているが、これも過ぎると夜、眠れなくなるから、適当に起き出しては、パソコンと遊んだり、近所の田圃を見に行ったりしている。 夜、就眠すると、よく眠れたときの朝なんかには、不思議とその両脚のむくみが引いていて、嬉しくなることがある。 が、昼下がりにはまた、元の木阿弥である。 毎日、これの繰り返しである。

 これが悲しいかな、現実である。 この病気の原因が未だに解らない(血栓性静脈炎でもなく、細菌性静脈炎も否定されてきた)。 病因が解らないことは、また、患者にとっては、非常に辛い。 何処まで覚悟したらいいのか解らないのだ。 担当の医師から言われたとおりに、或いは利尿剤を、或いはワッファリンをと真面目に服用しているが、症状が改善されることはない。 現状維持がやっとである。
難病(何病?)なのである。

昨日アポイントメントがとってあったので、京大病院循環器内科の外来での診察に出掛けた。 それまでの2週間、自宅療養の合間に、自分なりに、自分の病状を観察し、調査研究し、診断し、また幼い頃からの自分の病歴を顧み、また亡母の病歴などをも思い返して、自分なりに、この難病は、「自己免疫・膠原病」ではないかと、判断していた。
もしその判断が、正しければ、膠原病の服用薬としての、「副腎皮質ステロイドホルモン」を慎重に服用すれば、この難病も治るのでないかとの希望があったからである。

医師との面接の時、この事を話ししたら、医師も既に膠原病のことは疑いを持っていて、血液検査結果を見せ、膠原病のマーカーは幸いにも全てマイナスであることを示し、説明してくださった。 あれほど自分なりに、疑っていた「自己免疫・膠原病」が皆無と言うことは、嬉しい現実ではある。 が、一方の現実、ではこの今の両脚の腫れの原因は、何なのか? 益々迷うことになってしまった。

この難病(何病)について、何か、サジェッション御座いませんでしょうか? 

閑話休題:

雨に濡れてる紫陽花あって 相合い傘が止まる道

Azisai11b_2 

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2008.06.10

祖父馬鹿

祖父馬鹿

祖父馬鹿と言われても良い。 吾が孫が素晴らしい記録を出したのだ。 彼は今、阪大3回生だが、先日の(6月6日~8日)平塚市総合公園平塚競技場で行われた、日本学生陸上競技個人選手権大会の「三段跳び」競技において、自己最高、大会新記録ともなる、実に、16m26を跳んだのであった。 勿論、優勝である。 
http://www.iuau.jp/ev2008/08kojin/result.pdf

自分でも吃驚するほどの素晴らしい跳躍に、始めてドーピング検査と言うのも受けたそうだ。 勿論それはマイナスだったが、何よりも嬉しいのは、この成績が出せたお陰で、この6月26~29日、川崎市度々力陸上競技場で行われる、第92回日本陸上競技選手大会に、かのハンマー投げの室伏選手や、短距離界の貴公子朝原選手らと並んで、北京オリンピックの代表選手選考競技会に出場できることとなったのである。
http://www.rikuren.or.jp/fan/

吾が孫の健闘を祈るや切である。

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