« 歴史的風土 | Main | カミナリさん »

2007.06.05

偶感(その4)

偶感(その4)

我々の世代では、中学校に入学したとき、即ち中学校1年生当時から、軍事教練の科目があった。 教練の教官の他に、陸軍から、配属将校も赴任してきていた。 その両方から、軍事教練を受けたし、軍人勅諭も教育された。 と言う雰囲気の中で、私も、必然的に軍人勅諭全文も暗記し、暗誦できるようになっていた。 

軍人勅諭を奉読するとき、しかしながら、子供心にも一つ不思議に思う疑問点があった。 それは、第一項の「軍人は忠節を尽くすを本分とすべし」の中にある、下記の文章である。
「抑(そもそも)国家を保護し、国権を維持するは、兵力に在れば、兵力の消長は、是(これ)国家の盛衰なることを弁(わきま)へ、世論に惑わず政治に拘わらず、只々一途に己が本分の忠節を守り、義は山岳よりも重く、死は鴻毛よりも軽しと覚悟せよ。 その操を破りて不覚をとり汚名を受くることなかれ」

この勅諭の文の中に、はっきりと、明治天皇は「政治に拘わらず」と、軍人を諭されているのである。 しかしあの昭和19年当時、軍人、とりわけ陸軍は、政治の中心に座し、 国政を牛耳っていた感があった。 軍人勅諭違反ではないか、と、子供心に思っていたものだった。

今、世界の諸国を見渡してみても、軍が政治を牛耳っている国は、大抵可怪しくなっている。 日本も軍人勅諭を、粛々と守っておれば、あのような敗戦の悲劇も避けられたのでないか、と思うが如何なものだろう。 

|

« 歴史的風土 | Main | カミナリさん »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 歴史的風土 | Main | カミナリさん »