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2006.07.07

妙高山

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妙高山

妙高山には思い出がある。 50年も前の思い出だが、京大の3回生の夏、学友と伴に妙高高原、笹ヶ峰のヒュッテに宿泊し、火打山に登ったことがあった。 私にとっては、ヒュッテでの生活(?)は初体験だったし、牧歌的な高原の雰囲気に魅せられたのだった。 高谷の池を経て、火打山にも登ったが、肝心の妙高山は、その時、その全容を見ることもなく、終わっていたのだった。 あれ以来、何時の日か、妙高山の全容を見たいと思いつつ、これまでになっていた。

今年、JTBの旅物語シリーズの中に、赤倉の名を見つけ、これに参加した。 参加したが、折しも、日本国中梅雨の真っ最中で、九州では、不幸にも水害が出ている状態であった。 7月3日、旅の前日は、京都でも、集中豪雨があり、雨は避けられないと、覚悟した。

が、出発の日、7月4日、我々のバスが京都を離れるのに呼応して、雲は切れ、時々刻々、青空が広がっていくのだった。 バスが中央自動車道に入る頃、久しぶりの青空を見た。ランチタイムとなった、駒ヶ根SAでは、懐かしい宝剣岳に再会する事もできたのだった。 雪を抱いている宝剣の峰には雲が沸き上がっていた。 

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姥捨のSAから、遙かに見晴るかす浅間山は、流石に霞んでいたけれど、佐久の広がりが美しかった。 この景観を見ると、私は、何故かしら、癒されるのだ。 佐久に、浅間に、新鹿沢温泉、そして地蔵峠、唐松林、千曲川、かの串田孫一の世界である。 わが青春の思い出がある。

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赤倉ホテルに入る前に、バスはここの観光スポット、イモリ池に向かった。 この時期、この時刻、我々32人以外、観光客は居なかったが、池には、蓮の花々が競艶し、周辺の森からは、カッコウがおおらかに出迎えてくれた。 ヨシキリやウグイスの歓迎も賑やかであった。

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雲が低いので、この時刻、山は見えなかった。 霧の向こうらしい。

4時過ぎ、赤倉ホテルに入る。 京都からここまで、530キロの行程であった。 ここのホテルのフロントロビーには、豪華な大仏壇がある。 聞けば、嘗て、親鸞さんが佐渡に流される途中、この地で、妙高山に遊び、その時、野獣たちが温泉に浸かるのを見て、土地の人に温泉を教えたのだという。 赤倉温泉と親鸞上人の繋がりを始めて知ったのだった。

我々も、今は優雅に、ここのホテルの「有縁の湯」に浸かって、旅の疲れを癒した。 有り難いことである。  晩餐のおり、女将の挨拶があった。 女将の言うことには、明朝も、天気は絶対に晴れる。 屋上から御来光が拝めるから、是非、早起きして屋上に上がってくださいと。 (この時、天気予報では、明日は雨であった。)

早朝4時15分、真面目に起き出して、屋上に上がる。 

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おお、その朝焼けの美しさ。 思わず歓声が飛び出る。 西の方を仰げば、何と、目の前に、念願だった、妙高三山が屹立して居るではないか。 これ亦、感激の歓声が上がる。 嬉しかった。 これを見たかったのだ。

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御来光を拝む。振り返れば、妙高山は朝日を受けて、輝いていた(最初の写真)。 御来光と、妙高山の両方に柏手を打った僕であった。

ホテルを九時に出る。 これより苗名の瀧に向かう。 この頃になって、天気予報が当たりだした。 折しも、雪解けの水、数日来の雨を集めて、関川は轟々と流れている。 この関川に沿って、濡れた細い山道を、傘を差し、杖をつき、デジカメを持っての歩きだから、用心が要る。 しかし、始めて見た、苗名の瀧は流石に、素晴らしい瀑布であった。

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李白の漢詩が思い出される(望廬山瀑布)。

   飛流直下三千尺 疑是銀河落九天

この後、黒姫山麓の童話館に寄った。 雨降りで、黒姫は煙っていた。 が、山麓はあくまでも、牧歌的であった。

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雀の子 そこのけそこのけ おうまが通る (一茶)    小林一茶は信州柏原村の人である。

バスは、この後、雨の中、また530キロを走り、薄暮の京都に還った。

                                                
   

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Comments

50年らいの念願が叶ったのですね(^。^)
善男善女ほのぼのさんご夫妻のバスツアー天も味方し絶好の旅行日よりだったのですね、いつもながらの名ショット朝焼けのショットは圧巻です!赤倉の旅居ながらにして楽しませていただきました。

Posted by: 竹林の翁 | 2006.07.10 at 11:08 PM

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